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この記事では運送業界におけるドライバーの給料・年収の平均と、各運送会社のランキングをお伝えしていきます。
求人サイトなどで見かける運送会社の年収には、ドライバー以外の給料も含まれていることが多いです。
管理者などの給料も含まれているため、本来ドライバーが貰える年収よりかなり高い数字が記載されています。
そこで今回は、各運送会社におけるドライバーの年収を調べてまとめました。
- ドライバーはどれくらいの年収が貰えるの？
- 今自分が運送会社から貰っている給料ってほかの会社と比べてどうなの？
- サービス残業が多い職場だと、やっぱり賃金はかなり低水準なの？
- 昔は佐川急便で働けば稼げるって聞いたけど、今も稼げるの？
などなど、この記事を読めば各種疑問を解決することができますので、ぜひ参考にしてみてください。
(補足)
給料や年収よりも労働環境が知りたい！という人は以下の記事も参考にしてみてください。
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運送業年収ランキング
独自の調査によると、各運送業者におけるドライバーの年収は以下のようなランキングになります。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本通運
- 西濃運輸
- 福山通運
※あくまでも独自の調査によるものですので、順位については目安として参考にしてください。
どういった理由でこのようなランキングになっているのか、気になりますよね。
それでは、1社ずつ詳細を確認していきましょう。
運送業年収ランキング1位：ヤマト運輸
〇平均年収360万円～700万円(口コミ調べ)
ヤマト運輸は最大手だけあって、ほかの運送会社よりも給与面で優遇されています。
しかし、給与の多くを残業に依存していた状況で、最近になって労働時間の見直しが行われたため、大幅に給与が減ってしまったというドライバーが多いです。
また、歩合制度(インセンティブ)を採用しているため、任されているルートによって給与が大幅に変わってしまいます。
担当地域に大型マンションがたくさんあればそれだけ給与も増えますが、田舎の過疎地だとかなりの安月給になってしまう場合もあります。
とはいえヤマト運輸は大手ですので、ほかの運送会社に比べて安定性は高いと言えるでしょう。
ヤマト運輸の給料の詳細や口コミに関しては別記事にもまとめています。
(参考記事)
運送業年収ランキング2位：佐川急便
〇平均年収320万円～600万円(口コミ調べ)
佐川急便は最大手ということもあり、年収は運送業の中では比較的高水準です。
仕事量によって大きく左右され、人によっては入社3年目で年収500万円に届く人もいます。
25年ほど前、佐川急便は、稼ぎたいなら佐川に行けと言われるほど高収入な職場でした。
当時は年収1000万円を超えるドライバーもたくさんいたといいます。
しかし、今では年収は下がってしまい、昔ほど稼げる職場ではなくなってしまいました。
運送業界ではよくサービス残業が問題として取り上げられますが、佐川急便の口コミを見ている感じ、最近は改善されつつあるようです。
佐川急便の給料の詳細や口コミに関しては別記事にもまとめています。
(参考記事)
運送業年収ランキング3位：日本通運
〇平均年収300万円～600万円(口コミ調べ)
ルート配送のドライバーではそこまで給料は良くありませんが、大型やコンテナのドライバーであれば年収500万円～600万円はいけるようです。
ただ年功序列の会社であるため、若い人ほど給与に不満を抱いています。
年2回の賞与も、基本的に月収2か月分には届かないそうです。
またサービス残業の実態については、部署によってかなり変わってくると言われています。
全額支給される部署であれば長い拘束時間も相まってそれなりの年収を狙うこともできますが、サービス残業が多い部署だと、かなりの低時給で仕事をすることになりそうです。
日本通運の給料の詳細や口コミに関しては別記事にもまとめています。
(参考記事)
運送業年収ランキング4位：西濃運輸
〇平均年収280万円～500万円(口コミ調べ)
カンガルー便でおなじみの西濃運輸は、運送会社の中でも大手なため、比較的給料の安定を望めます。
口コミによると、各種手当は充実しているようです。
ただ、歩合制による評価制度を採用しているため、年収の額は配属される支店によって大きく変わってしまいます。
営業所ごとにランクがあり、仕事量よりも入社する支店や勤務地が重要です。
運が悪くなければ、30代で年収500万円(残業代込み)くらいまで届くこともあります。
西濃運輸の給料の詳細や口コミに関しては以下記事にて。
(参考記事)
運送業年収ランキング5位：福山通運
〇平均年収280万円～460万円(口コミ調べ)
福山通運は、基本給と歩合によって給料が決まります。
在籍5年くらいの人の例ですと、「基本給10万＋歩合13万＋残業7万＝月収30万円」程度になるようです。
口コミを見ていると、どうやら福山通運は、ほかの大手と比べるとやや給与面では劣るようです。
しかし、その分比較的穏やかに働ける企業であると言われています。
激務であると言われる運送業界ですが、福山通運では比較的休みを取りやすいようです。
給与より働き方を重視するなら、福山通運という選択肢もありではないでしょうか。
福山通運の給料や口コミに関しても以下記事に詳細を記載しています。
(参考記事)
運送業界全体の平均年収はいくら？【業種別年収】
運送業界全体におけるドライバーの平均年収は、おおよそ300万円～450万円程度だと言われています。
月収に換算すると、25万円+賞与(年間50万円程度)くらいになりますね。
ドライバーには若い人も多いので、一見するとそこまで悪くない数値です。
ただし、ドライバーは拘束時間がかなり長いので、時給換算で考えると収入がかなり低くなってしまう場合もあります。
トラックドライバーの拘束時間については、基本的には1日13時間までとされています。
やむを得ず延長する場合でも、長くて16時間が限度です。
これは、厚生労働省から発表されている「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」によって定められています。
(参考：自動車運転者の労働時間等の改善のための基準_厚生労働省HP)
つまりドライバーの時給は、以下のように計算することができるわけです。
31日÷7×5=約22日(1ヵ月の勤務日数)
22日×13時間=286時間(1ヵ月の勤務時間)
25万円÷286時間=約874円(時給)
このように計算してみると、ドライバーの時給が実は1000円にも満たないという現実が見えてきます。
時給874円というと、ほぼバイトの給料と同じです。
というより、住んでいる都道府県によっては最低賃金にすら届きません。
さらに、ドライバーとして働いている人の口コミを見ていると、休憩時間を取れなかったり、休日返上で働いたりということも多いため、実際には1日平均13時間より拘束時間が長いという人も多いようです。
そういうこと踏まえると、実は運送業者におけるドライバーの年収は決して高くはないという事実が浮き彫りになってきます。
一応、長距離ドライバーで高価なものを運んでいる場合は、年収500万円～1000万円を超えることもありますが、今の時代、そういった例は稀です。
そう考えると、今回の記事で紹介した上位5位までの運送会社は大手であるということもあり、業界内では比較的高水準であると言えます。
基本的に運送業界におけるドライバーは、あまり稼げる職種ではないと考えておいた方が無難ですね。
【まとめ】自分の働き方で年収を決めよう
今回は、運送業界の年収について、ランキング形式でお伝えしてきました。
全体的には300万円～450万円くらいで推移しており、一見すると生活する分には困らないといった印象を受けます。
しかし、運送業界はサービス残業が多いことで有名です。
そのため、給料を時給換算すると実は数百円程度しかなかった、ということもよくあります。
ちなみに数百円というと、ほぼ国が定める最低賃金のラインです。
運送業界の年収について調べていてもやっぱり思うのは、サービス残業が与える悪い影響ですね。
仕事を決めようとするとき、多くの人は年収や月収に目がいきがちです。
しかし、運送業界では未だにサービス残業がある会社も多くありますので、見せかけの年収には騙されないようにしてくださいね。
（追記）
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